ガイドはなぜ腕を組んで登山をするのか?

ガイドはなぜ腕を組んで登山をするのか?

ガイドが腕を組んで登山をする理由

実際に登山をしたことがある人は気づいているでしょうし、テレビなどの映像をみて気づいて人もいると思いますが、多くの登山ガイドが、腕を組んだ姿勢で山を登っています。また、ガイドだけでなく、ベテランの登山者にも腕を組んでいる人が多いような気がします。なぜでしょうか?

 

私たちが普通に歩くときは、右足を前に出すときは左手を前に出し、左足を前に出すときは右手を前に出して歩きます。しかし、この歩き方では、重心の移動が大きく疲れやすくなります。腕を組むと、左右同じ側の手と足が同時に前に出る歩き方になり、安定性が増し、疲れにくくなるのです。手を腰にあてた姿勢で登っているガイドさんもいますが、同じ効果があると思われます。
また、重い荷物を背負っているときには、肩が痛くなったり、血行が悪くなって腕が痺れたりするのですが、腕を組むことで、これらが緩和される効果があるともいわれます。
いずれにしても、腕を組むという歩き方は、ガイドさんたちが、山を登る経験を重ねている中で、体力の消耗を防ぎながら歩くために自然と生まれてきたもののようです。

 

ちなみに、この腕を組む歩き方ですが、バランスを取るために手が使えないため、安定した歩行ができない人には、かえってバランスを崩しやすい歩き方です。ガイドが腕を組んで歩くことができるのは、腕を組んで歩けるだけのバランスを保つ技術と体力があるからです。
初心者の場合は、腕を組んで歩くのは、かえって疲れるか、転倒や捻挫などの危険を招くことになりかねません。初心者の場合は、ストックなどを使って歩いたほうが安定性を保ちやすくなります。無理にガイドのまねをするのは止めましょう。
登山の経験を積んで、両足だけでもしっかりバランスを保って歩ける技術と体力が身についたら、そのときは自然と腕を組んで登山をしているのかもしれません。